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研究紹介パンフレット

 

 

 

図1:ハネモ

図2:ハネモの生活環

図3:ハネモの表層微小管(蛍光顕微鏡像)

植物細胞の形づくり

 植物細胞生理学 講師 菱沼 佑

 

  細胞壁や葉緑体のような独自の細胞構造をもつ植物細胞の形づくりを理解するうえで、その構成単位である細胞の形づくりのメカ ニズムを知ることは重要です。ハネモ(図1)は一見複雑な形をしていますが、実は培養条件下では、単純なかたちとなり、また再生 能力が高いので、細胞を切ったりつないだりする細胞操作が可能です。当研究室ではハネモを使っ て、植物の形づくりのしくみを研究しています。
  ハネモは、基本的には1 つの細胞からできていますが、一つの細胞に多数の核をもつ多核 単細胞性の生物です。この植物は、生活環をとおして、細胞の中で遊走子や配偶子( 図2)とよ ばれる、一つの核をもつ別な細胞をつくり出します。このよう な細胞の形成には、細胞骨格の一つである微小管というタンパ ク質( 図3)が関係していると考えられ、微小管の具体的な役 割の理解をとおして細胞レベルでの形づくりの機構を明らかし ようと考えています。
  微小管は生物に広く存在し、細胞の形態や細胞分裂、細胞 内における細胞小器官の配置や移動や環境情報の受容など、多 様で重要な役割をしており、その具体的な働きを知ることは単 にハネモという緑藻の形づくりのしくみだけでなく、生物学に 関わる、様々な問題の理解に発展する可能性があります。

 

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