系統分類学研究分野

 進化・遺伝学研究分野

 生態学研究分野

 植物生理学研究分野

 動物生理学研究分野

 発生生物学研究分野

 環境生理学研究分野

 

研究紹介パンフレット

 

 

 

闘争中の雄ザリガニ

in vivo でのニューロン染色像

動物行動の基盤となる脳の働き

 行動生理学 教授 長山 俊樹

 

  動物は子孫を残すため、そして自分が生き残るために適切に行動します。外界からの 信号は刺激という形で脳へ伝えられ、脳内の神経回路を通して情報処理・統合され、適切 な運動出力が生み出されます。また多くの動物は経験を積むことで、学習・記憶し、応答 パターンを可塑的に変化させる能力を併せ持っています。ザリガニや昆虫の脳の構造は比 較的単純で、神経細胞(=ニューロン)の数も万のオーダーと少なく、脳のどのような働 きによって行動が生み出されるのか、細胞レベルで容易に調べることが可能です。そして、 その機能原理はヒトのような脊椎動物にも 当てはまります。

  当研究室ではザリガニが示す闘争・配 偶行動などを研究対象に、その神経的基盤を行動生理学的側面から解析しています。例え ばザリガニは相手の性別を尿中に含まれる化学信号によって識別し、雄は他の雄に出会う とお互い激しく闘争します。優劣決定後、勝者は姿勢を高くし、威嚇しながら厳しく敗者 を追いかけるようになりますが、雌と出会った場合には、優しく求愛行動をとるようになり ます。この応答パターンの違いが脳の中のどのような神経回路の違いに由っているのか現在 研究中です。また最近ザリガニがヒトと同じように錯覚したり、不安やジェラシーを感じて いることもわかってきました。今後その神経機構についても詳しく調べていく予定です。

 

 →研究室のホームページ