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研究紹介パンフレット

 

 

 

パラオ海水湖に生息するミズクラゲ(Aurelia sp.4)

ミズクラゲエフィラ幼生の体におけるアクチンフィラメントの分布

横紋筋筋原線維サルコメアの模式図

筋細胞の構造的・機能的進化の「鍵」を探る

 比較形態・生化学 助教 中内 祐二

 

  「筋肉」は動物を特徴づける組織の一つです。筋肉組織を構成する筋細胞は動物の進化過程で徐々に構造と機能が複雑化(高度化)したと考えられますが、そのメカニズムにはまだ不明な点が多く残っています。私たちが筋肉の高度化の鍵と考えている要素の一つがコネクチン(タイチン)と呼ばれる、脊椎動物の横紋筋筋原線維のサルコメアに存在する巨大なフィラメント状タンパク質です。無脊椎動物の筋細胞にもコネクチンより分子サイズが小さいものの、分子構造がコネクチン分子の一部と類似した相同性の高分子量タンパク質が存在し、これらの「コネクチンファミリータ ンパク質」は動物の進化とともに分子が巨大化し、筋細胞の高度化に関わってきたと考えられます。

  当研究室では、進化の早い段階で筋細胞による運動能力を獲得したクラゲ類(刺胞動物)とプラナリア類(扁形動物)を研究対象として、共焦点レーザー顕微鏡法などの形態学的手法と、各種 電気泳動法を始めとする生化学的手法を用い、原始的筋細胞の構造と収縮の特性、およびこれらの細胞におけるコネクチンファミリータンパク質分子の構造と機能についての解析を行うことにより、筋細胞の構造と機能の進化過程を研究しています。また、パラオ諸島の海水湖で外海から隔離され独自進化したクラゲ種と外海産の近縁クラゲ種間の形態学的差違についても研究を続けています。

 

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