系統分類学研究分野

 進化・遺伝学研究分野

 生態学研究分野

 植物生理学研究分野

 動物生理学研究分野

 発生生物学研究分野

 環境生理学研究分野

 

研究紹介パンフレット

 

 

卒業生・修了生の声

平成28年度修了 共生圏科学専攻 桃原悠人

 私は大学4年次に長山研究室に配属されてから博士取得に至るまでの6年間、一貫してザリガニの闘争行動に関する研究を行ってきました。私の場合、研究室に配属された当初は研究内容も把握できておらず、実験も失敗ばかりしていました。しかし、大学院進学後は、実験結果だけでなく実験過程で気になったことや反省点を実験ノートに記録し、これらを見直しながら次の実験を工夫していくことで納得のいくデータが得られるようになり、論文を読むことで知識が身についてくると実験が楽しく感じるようになりました。私は、学部生の時から研究者になりたいと考えていましたが、研究者になるということはどういうことなのでしょうか?それはおそらく、自身の研究を論文という成果にできる人間になるという事だと思います。論文は研究生活を続ける上でも非常に重要で、博士取得後のポストに応募する際にも、どれだけ論文を持っているかということは必ず評価の対象となります。ですが、ロジカルな実験を考え徹底的に検証し、その結果と豊富な知識を基に論文にするということは決して容易な事ではなく、最初からできる事ではありません。山形大学は院生があまり多くない分、研究室内で指導教官と濃く話し合いができるという特徴があります。私にとって、指導教官との強い繋がりは大きな利点となり、指導教官が論文を執筆していく過程を間近で学べた事や、多くの議論を重ねることで様々な意見・助言を頂けたことは、研究者となる上で非常に重要な糧となりました。実験を始めてから一つの論文ができるまでには、相当な気力・体力を消費するため、辛く感じることもあります。しかし、論文が受理された時の達成感・喜びはひとしおで、この時の感動を味わえるのも研究生活の醍醐味であり、研究を続ける上での大きなモチベーションになるのだと思います。また、毎年学会に出席し研究成果を報告することで研究者の友人が増え、より深い議論ができるようになるのも研究生活の楽しみだといえます。私はこれから、研究対象をザリガニから線虫へと変え、これまでの研究テーマと関連のある「学習の神経機構」について研究をしていきます。博士取得後のポジションを得る過程で、研究室で得た知識やプレゼンスキル、そして無料で配信されるNHK英会話で曲がりなりに身に付けたリスニングスキルは非常に役に立ちました。私も研究者としてはまだ駆け出したばかりで不安もありますが、様々な事を吸収し多くの発見をしながら研究を続けていくこで、師匠(長山先生)や在籍した山形大学への恩返しになればと願っています。学部生・院生のみなさんも、自分のしたいことを見つけたら全力で挑戦し、失敗しても納得できるまでやり続けて欲しいと思います。

 

平成25年度修了 生物学専攻 横江美里

 学部生時代は、自分の研究に関する理解度も十分ではなく、また研究に割ける時間も限られてしまうことから、卒業研究でできることに限度、物足りなさを感じ、進学してさらに研究を続けたいと考えました。
 大学院では研究の時間が増えることはもちろんですが、学会発表や論文投稿、学外での研究活動等、大学院だからこそ経験できたことが非常に多かったです。また、社会人に必須ともいえる論理的な物事の考え方は、大学院での研究活動を通じて自然に鍛えられたと感じています。悪かったことはこれといって思いつきませんが、強いて言えば院卒後就職すると単純に社会に出る時期が数年遅れるため、その数年のハンデを補えるだけの何かを見つけることができるかどうかが重要かもしれません。
 現在は、国立研究開発法人(独法の一分類)の研究所の職員として、研究者をサポートする業務に従事しています。いわゆる「事務職員」ですが、もとを辿ればすべての業務が研究に繋がるものであり、「研究者的視点」ができる強みは、非常に大きいと感じています。また、何より研究者の方々と働くことがとても楽しく、今思えば大学院生時代に、たくさんの研究者の方々とお話する機会に恵まれたことが、今の仕事に就くきっかけのひとつとなったのかもしれません。

 

平成24年度卒業 生物学科 齋藤瑶子

 私が現在勤めている会社は、東北を中心に鉄や廃プラスチック等のリサイクルを行っている会社で、現在は本社に勤務しています。本社では、ISO14001(環境マネジメントシステム)と、労働安全の業務を担当しています。
 私はもともと生物学科で学んだことをそのまま生かせるような仕事探しは行っておりませんでした。正直なところ、「生物学科・学部卒」となると、勉強した内容をそのまま生かせるような会社に入社することは、私や、周りの友人の状況を見ていても、少し難しいかな、と思います。そこはひとつの生物学科の弱みではあるのかもしれません。
 その一方で、学部生時代に行ったデータの分析や、人前での論文、研究発表等、「データの分析」「人に伝える力」そして「理論的に考える力」については、大いに仕事に役立っています。現在行っている業務は、基本的には自分で解決策を見出さなければならず、またそれには他人・他部署等への説明と協力が欠かせません。そうした部署に配属されたのも、生物学科時代に培われた力を踏まえてのことと感じています。