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研究紹介パンフレット

 

 

       

トキソウ

マキノスミレ

 
ヒメサユリ
 
       

生き物どうしの関係から 植物の進化の謎に迫る

 共進化学 教授 横山 潤

  
  オオマルハナバチ
ナンブタカネアザミに訪れる
オオマルハナバチ
 

  私たちの身の回りには、大きな樹木から小さな草まで、大きさも形もさまざまな植物が生育してい ます。植物は光合成を行うため、水と適切な養分と光があれば、他に何もなくても育つように見えます。 しかし実際には、動き回る事ができない植物はとても多くの生物との関係の中に生きています。色とり どりの美しい花には、さまざまな昆虫がやってきますし、木の実には鳥がやってきてついばんでいきます。 葉を食べる虫に出会うこともありますし、地下では根に菌類などが住んでいます。これらの生物は、あ るものは単に植物を餌としているだけかもしれませんが、あるものは植物にとって欠かせないパートナー となっています。

ニホンミツバチ
サクラに訪れるニホンミツバチ

  植物に限らず、すべての生物は必ず他の生物とつながりを持ちながら生きています。このつながりの中で共に生きている 生物の間には、こちらが進化すればあちらも進化し、そしてまたこちらも進化するというような、互いに進化しあう関係が見 られます。このように複数の生物の間におこる進化を「共進化」と呼びます。特に動き回ることのできない植物は、受粉や種子 の分散など生きるために重要な場面を他の生物に頼って生きているものが多く、そのような関係の中で起こる共進化は、植物 のかたちや性質に大きな影響を与えます。

 
ヒメジョオンに訪れるヒメシジミ
 

  日本は南北に長く、各地で特有の森林が発達する、世界的にも貴重な自然環境を持ちます。東北地 方は特に豊かな森林を有する地域で、植物をめぐる生物どうしの関係が豊富に見られます。私の研究室 では、東北地方を主なフィールドにして、植物を中心とした昆虫、菌類との関係の中で、植物がどのよ うに進化していくのかについて研究することを、大きなテーマとしています。植物と昆虫の関係、植物 と菌類の関係が、それぞれどのように進化してきたのかについては、身近なものであっても、よくわか らないことがまだまだたくさんあります。生物どうしのつながりに見る進化の研究は、興味が尽きません。

 
キキョウに訪れるハナバチの一種
 

寄生植物ツチトリモチ

樹木に菌根を作るベニタケの一種
 
寄生植物オオナンバンギセル