山形大学理学部理学科

比較形態・生化学研究室

 

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脊椎動物横紋筋サルコメアにおけるconnectinの局在模式図

巨大タンパク質 connectin / titin

  connectin(titin)は現在自然界で知られているタンパク質のうち、糖鎖などの付加していない単純タンパク質の中では最大級のフィラメント状タンパク質です。その分子量は4 MDaと一般的なタンパク質分子の数十 〜 数百倍に相当し、その分子長は1μmにもおよびます。コネクチン分子は脊索動物横紋筋のサルコメアにおいて太い線維をZ盤に繋ぐ役割をし、筋発生時における筋原線維形成のガイドとしての機能や筋原線維の物理的状態を化学的シグナルに変換する機能の他、近年では筋収縮時の補助的エネルギーを発生する機能を持つとの研究報告がなされています。
  無脊椎動物の横紋筋においても、これまでにconnectinに相同性をもつタンパク質が多数発見されており、この様な巨大タンパク質は生命の進化の過程で徐々に巨大化してきたと考えられています。

 

原始的筋細胞における connectin / titin

  ここで、クラゲやプラナリアの原始的筋細胞にはconnectinはあるのか?あるとすればどの程度の大きさ(分子量)で、そのアミノ酸配列はどの様になっているのか? また、原始的筋細胞のサルコメア内においてこれらのタンパク質はどの様な役割を果たしているのか?などの点に興味がもたれます。
  私たちはこれらの生物におけるconnectinの検出と、筋細胞内における機能の解析を目指し、生化学的手法および共焦点レーザー顕微鏡法や電子顕微鏡法により、上記の点について検討をおこなっています。